芝生の植え付け
最初に芝生を作るには、種をまく・苗を植える・完成した芝生を植えるという3通りの方法があります
切芝を植える
日本で最も一般的な方法は、園芸店やホームセンターで切り芝(ソッド)を並べて植え付け、育てる(養生する)ことで芝生(ローン)を完成させるものです。
この方法は最も安上がりですが、芝生が完成するまでに1〜2ヶ月の「養生期間」が必要になり、その間は芝生を使えません。
薄層芝緑化では、BLグリーンマットの上に切り芝を並べ、BLパウダーを撒きます。養生期間はあまり芝を踏まないように気をつけます。
切り芝(ソッド)を敷き詰めず、間隔を開けて植え付ければ、芝代は安くて済みますが、完成までに時間がかかります。
ポット苗を植える
ギョウギシバ(ティフトンなど)は生命力が強く、一度根を張ると横方向への成長も速いため、径5〜6cmのポット苗を50cm間隔で植え付ける方法があります。
この方法の利点は、用意する苗の量が全面に植え付ける場合に比べ1/100で済むことです。ただし、芝が全面を覆うまで数ヶ月〜1年の時間が必要です。校庭や空き地の低コストでの芝緑化に適します。
薄層芝緑化では、BLグリーンマットに穴を開けてポット苗を植え付け、隙間をBLパウダーで埋めます。
種をまく
芝の種子を蒔き、直接芝生(ローン)を作る方法で、欧米で多用されます。
新しく芝生を作る場合のみならず、芝生の芝の種類を変える場合に使われます。
また、夏と冬で芝の種類を切り替える(ウインターオーバーシード)場合にも、種子が使われます。
芝生が育つまで「養生期間」が必要になりますが、オーバーシードの場合には既存の芝が保護するため、歩く程度なら問題ありません。
薄層芝緑化では、芝が部分的にハゲた時やオーバーシードの場合以外は基本的に使いません。このとき、既存の芝の上に種子を撒き、その上にBLパウダーを撒きます。BLパウダーが無いと、芝がうまく発芽しません。
完成した芝生を植える
完成した芝生(ターフ)を植え付ける方法で、理論上は芝を張ったその日に芝生(ローン)が完成します。しかし、畑から芝を切り出すときに根が傷むため、通常は1ヶ月ほどの養生期間が必要です。
ロール芝は、根を切らないため、植えたその日に完成します。
薄層芝緑化では、BLグリーンマットの上に芝を敷き、BLパウダーを撒きます。即日完成しますが、植栽基盤や土に根が張るまで1ヶ月程は激しい運動は控えましょう。
庭での注意点
庭で芝生を育てる場合、「床土」を準備しないと、地質や地面の凹凸により場所により微妙に条件が異なるため、芝が均一に生長しなかったり、芝刈りがきれいにできない可能性があります。
床土の準備
地上に芝を張る場合、厚さ20p以上の砂を多く含む均一な土壌「床土」を用意しましょう。
従来の日本では、ほとんど床土の整備は行われてきませんでした。「芝生は育てるのが難しい」と言われている理由の一つがこの床土の不備です。芝は、水はけのよい土でたっぷり水を与えて育てる方が良く、土の水はけが悪いと生育不良を起こす危険が高くなります。
通気性の確保
きちんと床土の上に植えられた芝生であっても、長年の間に土が踏み固められるため、芝生を良い状態に保つには、通気性確保のためのエアレーションが不可欠となります。
屋上・バルコニーの場合、排水の良い均一な条件の基盤を作りやすいため、散水など最低限の管理をすれば庭よりも芝生を育てるのは容易です。
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