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芝生の肥料

芝生への肥料の与え方について


芝生への肥料の与え方

芝生には肥料が不可欠です。高麗芝の場合、年1回春か秋、または年2回春と秋にBLパウダーを目土兼肥料として散布することで最低限の養分は供給されますので、基本的に他の肥料は必要ありません。
BLパウダーは、N(窒素)0.82%−P(リン)0.07%−K(カリウム)1.08%を含み、標準量で約20g/m2の窒素を供給できます。

西洋芝は肥料所要量が多いため、濃い緑の芝を楽しみたいときは目土の他にも肥料を与えると良いでしょう。

高麗芝の場合

年1回春か秋、または年2回春と秋にBLパウダーを、芝生1m2に5ℓ(約1.1kg)づつ均一に散布します。粗放型管理の場合、BLパウダーは、年1回でも特に問題はないようです。
在来土壌・砂目土で栽培する場合は別途肥料を与えると良いでしょう。肥料は化成肥料がよく使われます。

西洋芝の場合

年1回春か秋、または年2回春と秋にBLパウダーを、芝生1m2に5ℓ(約1.1kg)づつ均一に散布します。
芝を濃い緑に保つ場合は、別途芝生用肥料が必要です。

必要な肥料の量(西洋芝)

栽培条件により異なりますが、目安として、窒素量で年40g/m2、N:P:K=2:1:1程度とされます。これを年数回に分けて与えます。
BLパウダーによりある程度の養分は供給されますが、発芽時期・成長時期には多くの養分が必要となるため不足する可能性があります。

秋のオーバーシードから2〜3週間後、春の生育期は特に肥料が必要になります。

肥料の与え方の例

芝生100m2あたり、1回にNPK 18:18:18肥料を2.8kg、N 30肥料を1.7kg与えます。これを年4回ほど行ってください。

肥料の撒き方

肥料を均一に播かないと成育にむらが出るため、粉末肥料の場合、散粒機を使用して均一に撒きます

散粒機が無い場合や小面積の芝生では、肥料を半分に分け、まず1方向から、高い場所から均一に播きます。次いで、残りの半分を最初と直角の方向から播きます。

潅水が十分なのに元気がないとき

(高麗・西洋芝共通)
きちんと水と肥料を与えているのに、芝の葉が黄色っぽい場合は、
微生物活性剤SP-1を与えると良いでしょう。
灌水は、BLグリーンマットが湿るまで十分与えます。



肥料成分について

窒素

窒素は葉の成長に不可欠な肥料です。特に芝刈りの頻度が高いと窒素の消費量は多くなります。窒素が不足すると(芝に限らず)葉が黄色っぽくなってきます。
このため、西洋芝や刈り込み頻度の高い高麗芝には窒素肥料が必要となります。

リン

リンは花や果実に不可欠ですが、芝の場合それほどの量は必要ありません。とはいえ、全ての細胞は最低限のリンが必要ですから、さかんに細胞が増える成長期にはリンの必要量は増します。

カリウム

カリウムは根の成長に不可欠です。このため、カリウムが不足すると芝が弱ってきます。

現時点で弊社の薄層芝緑化では鉄欠乏による生育不良は確認されていません。

珪素

珪素は芝には不可欠で、不足すると葉が病虫害に弱くなります。竹を素材とするにBLパウダーは多量の珪素を含むため、追加の肥料は必用ありません。

マグネシウム

マグネシウムが不足するとクロロフィルが合成できず、光合成を阻害します。ただし、現時点で弊社の薄層芝緑化ではマグネシウム欠乏による生育不良は確認されていません。

pH調整

高麗芝は弱酸性、西洋芝は中性の土壌を好みます。雨により土壌が酸性になると芝の生長が悪くなる可能性があります。ただし、現時点で弊社の薄層芝緑化では基盤酸性化による生育不良は確認されていません。

近年、日本海側では大陸からの大気汚染物質の影響で酸性雨が増えているため、今後pH調整が必要になる可能性があります。

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芝生への目土の入れ方

芝生には、利用頻度によりますが年1〜2回目土を入れてやると良いでしょう。BLパウダーを入れる場合、芝生1m2に5ℓ(約1.1kg)づつ均一に散布します。
地上の芝生で、BLパウダーを使わない場合は、山砂・まさ土など排水の良い土やそれらに化成肥料を混ぜたものを撒きます。厚さは5mmを目安として、高い場所は薄く、へこんだ場所は厚くしてデコボコを均します。ただし、深い穴がある場合は1度に埋めず、数年かけて徐々に修正していきます。

目土を入れる時期

基本は、春の発芽前(3〜4月)または秋(9月頃)です。砂目土はあまり風で飛ばないので、砂目土の場合は冬期(概ね11〜2月)でもよいでしょう。

作業の手順

まず、芝をやや短めに刈ります。高麗芝の春目土(3〜4月)では1cm程度に刈って良いでしょう。
その後、目土を撒きます。BLパウダーまたは砂を5mm程度の厚さに敷き詰めます。

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