芝生の病害虫
芝生の主な病害虫と対処方法
芝生の病虫害
芝生の病虫害にはたくさんの種類があります。とはいえ、適切に施工・管理された薄層芝緑化では、病虫害はあまり発生しません。特に高麗芝は丈夫ですから、まず無農薬で栽培可能です。
同じ農薬を繰り返し使用すると、害虫や菌に薬剤耐性が生じるので、同一の薬を3回以上連続して使ってはなりません。複数の薬を交互に使いましょう。
芝生の病気
ブラウンパッチ
梅雨と秋に発病します。
直径10cm〜1m程度の不規則かつ縁が明瞭な斑点状に、葉が黄褐色になり枯れます。
オーソサイド(キャプタン)・ベンレート(ベノミル)・ダニコール(TPN)が有効です。
ダラースポット
春から秋に発病します。
直径数センチの多数の斑点状に枯れてきます。早朝、朝露とともに白い菌糸が見られます。
ダニコール(TPN)・トップジン(チオファメートメチル)が有効です。
フェアリーリング
芝が円形または環状に濃い緑や黄色に変色した場合(フェアリーリングと呼びます)は、芝が菌類に冒されているので、市販の園芸用殺菌剤を撒きます。
芝生の害虫
シバツトガ
夏に多発します。
芝の切れ端で作られた蓑(袋)の中に、体長2cm程度の白っぽい茶色の芋虫が住み着いています。
比較的農薬が効きやすいので、スミチオン(MEP)・オルトラン(アセフェート)を散布してください。無農薬で管理する場合、手作業で芋虫を取り除きます。
スジキリヨトウ
梅雨頃から秋に発生する大型(3〜4p)芋虫で、芝刈りを怠ると多発します。
幼虫で冬越ししますから、冬の間に駆除しましょう。高麗芝の場合、冬枯れ時に芝を短く刈って、刈りかすと一緒に虫を捨ててしまいます。
コオロギ類
コオロギやバッタが住み着くことがありますが、よっぽど大発生しないかぎり害はないので放置してかまいません。
カラス
カラスがミミズ等を探して芝生を掘り返すことがあります。
カラスを見かけたらこまめに脅しカラスに嫌われましょう。カラスは、巣に近寄らない限り、普通は反撃はしてきません。
カラスを脅す
「カラスの死体」と呼ばれる模型類やCDで追い払うこともできますが、すぐに慣れるので、時々設置場所を変えてやりましょう。
物理的な着陸阻止
屋上・バルコニーの柵の上端から10cmほど上に、目立つ色のテグス糸をピンと張ります。カラスがまず柵に降りている場合は、これによりカラスを撃退することができる場合もあります。
芝生のキノコ
キノコの発生
BLグリーンマットからキノコが発生することがありますが、芝には影響が無いため放置してかまいません。
キノコを駆除したい場合は、見えているキノコを取り除き、キノコの発生した付近にキノンドーなどの殺菌剤を散布してください。
自然度の高い芝生では、キノコは動物に食べられるため、極端に大発生することはありません。
右の写真では、ダンゴムシがキノコを食べています。
端部枯れ
熱波による端部枯れ
緑化されていないコンクリートや金属部分が加熱され、高温になることにより、芝生の端が枯れてしまうことがあります。
こまめな散水(自動潅水装置の設置をお勧めします)と通風の確保(草原型でも端のみ芝刈りをする)により、被害を押さえることが可能です。
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