ウインターオーバーシード
夏芝と冬芝を切り替え、年中常緑の芝生を楽しむ方法
オーバーシードとは
既存の芝生の上に種子を蒔くことをオーバーシードと言います。傷んだ芝生の補修や、芝の種類を替えるときにも行われますが、もっとも多用されるのはウインターオーバーシードです。これは、秋に夏芝(夏に成長し冬は休眠)を冬芝(冬に成長し夏は夏ばて)へ切り替え、年中緑の芝生を楽しむものです。
なお、春に冬芝を夏芝へ切り替えることをトランジションといいます。芝が盛んに生育する4月頃、いったん芝を短く(高さ1cm未満程度で)刈り取ります。
オーバーシードに適する芝
夏芝
ティフトンやリビエラといった生命力の強いギョウギシバが良いでしょう。高麗芝では、高度な栽培技術がない限り徐々に衰退していきます。
冬芝
ライグラス(ホソムギ類)が適します。これは、暑さに弱いため夏芝への切り替えが容易なためです。
ウインターオーバーシードの方法
時期
適期は9月下旬〜10月下旬ですが、地域・天候により異なります。
夏芝を刈る
夏芝を短く刈り取ります。高さは1cm未満が望ましいでしょう。
サッチ除去
芝の刈りかすを取り除きます。
播種
冬芝の種を蒔きます。標準的な種子の量は35g/m2です。
目土
標準的な目土の厚さは3〜5mmです。
目土は生分解性のBLパウダーがおすすめです。この場合、5ℓ/m2を均一に撒いてください。
潅水
概ね1週間は乾かないように水をやります。この間はなるべく芝生を踏まないようにしてください。
自動潅水装置を追い蒔きまで毎日散水するようにしておくとよいでしょう。
追い播き・施肥
2〜3週間で生え揃うので、生えムラのある場所に追い播きをします。
このとき、NPK(窒素・リン酸・カリウム)等量肥料を与えます。量はNPK10-10-10の場合で50〜100g/m2(窒素量で5〜10g/m2)です。
芝刈り
芝が5cmほどに伸びたら芝刈りをします。根が十分張っていないので、丁寧に刈ってください
追肥
可能なら、概ね1ヶ月後(最初の種まきから2ヶ月弱後)にNPK(窒素・リン酸・カリウム)等量肥料を与えます。量はNPK10-10-10の場合で50〜100g/m2(窒素量で5〜10g/m2)です。
完成
生え揃えば完成です。
トランジションの方法
弊社薄層芝緑化におけるトランジションの方法は、弊社にお問い合わせください。
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